さよならね

夕方、兄から2件留守電、父から1件留守電あった。母方の祖母が亡くなった。方々に予定のキャンセルを入れて、夜行バスで2~3年ぶりに釜石へ。


バスで鵜住居へつく。鵜住居のローソンで母の妹さんの一家が車で迎えに来てくれた。お通夜をやってたであろう小さい市民会館へと案内され、喪服へと着替え・・・あっやばい。黒の靴下を持ってきたはずなのに。うわっ、黒靴を両方右足で持ってきた。もうなんなんだ。

なんだかんだで親父が喪主、兄が弔辞を、自分が弔電披露を葬式で行う。いけない、一回かんだ。親父と兄貴は身内ながら珍しくそこそこ素朴で愛あるスピーチだった気がした。いとこのちっちゃい子供達が笑いあってジュース飲み飲みはしゃいでた。こういう式にちっちゃい子がいると、ムードメーカーになる場面もあり、心強い。


故人の口に水を塗りしめらせ、本人があの世でお金を使えるお金を小銭で用意し、棺桶の中に花を入れていく。棺桶にばあちゃんの死に顔は安らかそうだった。病院で一カ月の入院だったはずが脳いっ血で急に様態が急変し、かえらぬ人になったらしい。享年80。早い。仕事柄思うのが、長いこと苦しまずに逝けたのが不幸中の幸いかな、と。
おじさんおばさん達は年をとり、親戚の子たちはずいぶん大きくなった。もう空き家になるであろうじいちゃんばあちゃんの家で、酒をその夜飲んだ。若いいとこの子がばあちゃんのために泣いてくれてた。オヤジぞろいでエロ話ばっかりしてた。近所の人たちも来てくれて飲んでくれた。近所の人の娘さんもいちご味かき氷アイスをほおばりながら来てくれて、ベロベロのお父ちゃんを介抱しながら帰った。13才ながら、この子は美人さんに成長する。あの年で166センチもあるからモデルさんにもなれると30のオヤジが思ったのはまた別の話。


不思議とばあちゃんが死んで涙は出なかった。自分の中では聖人がいなくなったような気がした。誰にも優しい人、断れない人でもあった。静かに、ゆっくりと、穏やかな音階でフォローの言葉を何度入れてもらったことか。

じいちゃんには苦労させられたと思う。家にお金を入れてくれず、女性が他に・・そんなじいちゃんが死んで、かなり泣き、気を落としてた。悪徳業者がそんな独りの年寄りにつけこんで、ふとんを高く買わせる詐欺にあった事もあった。

祭の縁日で「じゃじゃ丸の大冒険」ってファミコンソフトをねだって買ってもらった。でも全然やらなかった。悪いことしたなあ。自分はよくばあちゃんに顔が似てるといわれるが、ちょっと嬉しかった。逆にブサイクといわれると、ばあちゃんをバカにされてるみたいで腹が立った。

3~4年前、ひとりで自分がばあちゃんの家に寄った時、ごちそうしてもらった。
食事を食べながら聞いた。「ばあちゃんは、結局あんなじいちゃんの事はどうなの?好きだったの?」


ただ静かに笑ってた。ばあちゃんらしい答えだった。

じゃ、またね

どうもね
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いとう緑茶

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いとう緑茶(いとうりょくちゃ)って読むらしいですよ、たぶん)という名前で声優業をちょこちょこ。
twitterは@siropaaでいたりなんかしてまして。
朗読集団☆ボイスドリル所属
朗読集団☆ボイスドリルのらじどりっ

http://www.voiceblog.jp/voice03dri11/

ブログでは敬称略の場合もございますので、ご容赦いただければ
まずはひとまず。
よろしくどうぞ。

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